梅雨明けの奄美 夏空の下に360艇のシーカヤック
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6月29日、昨年より7日遅く梅雨明けした奄美。4月29日に梅雨入りし、61日間に降った雨は各地で平年より2倍以上になった。この大雨による落石、崖崩れ、道路の冠水などで道路が寸断され、孤立した地区もあった。それでも梅雨明け後は一転、強い日差しの夏空が続き、奄美が一番輝く季節になった。
7月1日、晴れ渡った大島海峡では20回目を迎えた「奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会」が開催された。節目の大会に全国から360艇530人がエントリー。紫外線対策できっちり身を固めた参加者たちは、カラフルなカヤックで大海原にこぎ出し、ゴールを目指した。メーン会場の古仁屋の最高気温は今年一番の30.6度だった。 (井口のぼる)
太古の森に今も生きるアマミノクロウサギ
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梅雨まっただ中の奄美。降り続く雨が時折止むと、待っていたように小動物も活発に動き出す。
未明の奄美大島・篠川〜役勝線を走行中、ヘッドライトに照らされた霧の向こうに突然クロウサギが現れた。こんな時のためにと積んであったカメラを取り出し、フロントガラス越しに夢中でシャッターを切ったのがこの一枚。
アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島にだけ生息する原始的なウサギ。耳と足が短いのが特徴で、「生きている化石」と呼ばれている。特別天然記念物、絶滅危惧種、国内希少野生動植物種などにも指定。
闇の中で突然の「侵入者」に驚いたのかしばらく動かずにいたが、つぶらな瞳で一べつした後、太古の森へと姿を消した。 (井口のぼる)
春の小川に美しいカワセミ